MT4やEAにおけるチャネルラインとは

FXにおけるチャネルラインとは、トレンドラインに対し平行に引いたラインのことを意味します。相場価格はトレンドラインとチャネルラインの間を推移し、トレンドの上下の価格を知ることで、エントリーや損益確定のポイントを判断することができます。上昇トレンドにおいては、サポートライン(これ以上の下落はないと考えられるライン)に対して、高値側に平行に引いたラインを上昇チャネルラインと呼びます。下降トレンドにおいては、レジスタンスライン(これ以上の上昇はないと考えられるライン)に対し、安値側に平行に引いたラインを下降チャネルラインと呼びます。これらのトレンドラインとチャネルラインの間の部分のことをトレンドチャネル、あるいはチャネルと呼びます。

チャネルラインは以下のようにトレンドの分析に活用することができます。
▷上昇チャネルラインの場合は上昇トレンド、下降チャネルラインの場合は下降トレンドと判断できる。
▷チャネルラインとトレンドの幅が広ければ広いほど、トレンドの持続性が高いと判断できる。
▷チャネルラインの角度が急なほど強いトレンドと判断できる。
このようにチャネルラインの角度やトレンドラインの広さで、トレンドの動きを分析することができます。

ではチャネルラインはどのようにして引けばいいのでしょうか。まずはトレンドラインを引く必要があります。トレンドラインとは、サポートラインあるいはレジスタンスラインのことを指します。サポートラインは安値を結んだライン、レジスタンスラインは高値を結んだラインです。これらのトレンドラインに対し、値幅が最大になるところで平行にチャネルラインを引きます。相場に応じて適宜引き直しが必要です。

MT4でのチャネルラインの引き方は以下の手順で行ってください。

  1. MT4上部のツールバーから「チャネル等距離(Equidstance Chanel)」を選択。
  2. メニューバーの「挿入」→「チャネル」→「等距離』」を選択。
  3. 起点にカーソルを合わせ、左ボタンをクリックしたまま終点にカーソルを合わせ左クリックを話す。

チャネルラインは具体的には以下のようにMT4での裁量トレードにおいて活用されます。
▷トレンドに沿った売買
上昇トレードにおいては、相場価格がサポートラインに近づいたら買いエントリー、上昇チャネルに近づいたら売り決済を行います。価格がチャネル間で動くと想定できるので、その幅の中で値段が下がったら買い、上がったら売りという基本の売買を繰り返します。トレンドラインでエントリーし、チャネルラインに達したところで利確していきます。

▷トレンドの変化を予測する
相場がチャネルラインにまで達しなくなったら、トレンドの勢いが弱まりトレンドの転換があると予測します。その後価格がトレンドラインをブレイクし、安値あるいは高値を下回ればトレンドの終了です。

もちろんチャネルラインでのトレンド判断においても、だましが発生することもあります。これはどのようなテクニカル分析においても同じことが言えます。チャネルラインを価格が抜けることで、値幅が上がると想定してもだましであったり、トレンドラインをブレイクしてトレンドが終わったと思ってもそれがだましである可能性もあります。慌てて判断することなくじっくり判断するようにしてください。

なおチャネルラインはMT4における裁量トレードにおいて、トレーダー自身が裁量的に引くラインですので、「チャネルラインを使ったEA」というものは存在しません。チャネルラインはEAによる自動売買ではなく、MT4での裁量トレードにおいて活用してください。チャネルラインは、相場の変動に合わせ引き直しが必要だったり、引き方に慣れが必要だったりある程度経験が不可欠です。実際にラインを引きながらチャネルラインでのトレードに慣れていってください。

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