MT4のEAトレードに慣れてくると、初期設定の取引回数では物足りなくなることもあります。利益率を上げられるようパラメーター値の変更ができないかと考える人もいます。MT4のEAは取引回数が多いほうが、より利益が出るのでしょうか。
結論から言うと、必ずしも利益が増えるわけではありません。取引回数が多いということは、わずかな相場変動でEAのパフォーマンスが悪化してしまうリスクも上がるということです。また、利益率を向上させるようなパラメーター設定にすると、同時に損失率(リスク)も高まります。つまり、初期設定よりハイリスクハイリターンのトレードになってしまうのです。そのため、余裕ある資金での運用が必要とされます。
EAの初期設定のパラメーター値は、出来る限り安定したパフォーマンスがでる値に設定されていることがほとんどです。取引回数を増やしたり、利益率を変えたりすると、その安定性が失われます。EAのバックテストとは異なる成績になる可能性があるため、パラメーター値の変更は慎重に行わなければいけません。
逆に言うと、バックテストの取引回数の多さからEAの精度を図ることもできます。取引回数が多いほど、EAの成績の信頼性が高まります。EAの成績をよく見せるためにわざと取引回数を少なくしているEAもあるからです。取引回数が多いということは、それだけきちんと成績を残しているということです。
MT4のEAは基本的に最適なパラメーター値で設定されています。リスクを減らし安全にトレードを行いたい場合は、初期設定のままにしておくことをおすすめします。取引回数の多い少ないにとらわれず、安定性を重視するのがいいでしょう。特に初心者の方は、多くの利益を狙いたくなってしまいますが、地道にゆっくりと利益を積み重ねることが大切です。